窓側→俺
通路側に女性がきた。ここまではよかった

エロい展開だけ希望

電車は混んでいて、次の駅で満員になり、さらに通路まで乗客があふれている。
俺から一番近い通路に二人の男が来た。

A 蛍光色の水色のフリースをきたガチムチデブのおっさん
B ふつうのストライプのシャツをきたおっさん

ここまではまだ普通だ。
しかし俺は気付く。

蛍光色のおっさんAがあきらかにおかしい。
電車が動くたびに
「アッー」「ﾊｧｯﾊｱｯ…ｳｪｰｯ！ｱｯｰ」

と小声でいう。
ホームまで走ってきたのか？

隣の女性は本を読んでいる。

蛍光色は、ズボンが非常にローライズになっており、しも腹部の毛が見えるところまでずりさがっており、
その巨体を女性がわによせてきた。

ここで、もう一人のストライプのおっさんがカメラを取り出した。

許可する。しばけ。

人生壊したってー

ただならぬ空気に警戒する俺。

じりじりと体をよせている蛍光色。
もうジーンズの上の腹が露になっており、女性もそれに気づき震えている。

俺は構えた。
でもどうしようか。
痴漢って、なにもされてない状態で捕まえて言い訳されたらこっちが悪くなったりしないのか？

しかも相手は大男二人。ど、どうしよう。

心臓ばくばく。手から汗が出る。

新幹線か？

ストライプ「撮るぞ」

小声でいうのが聞こえた。緊張が走る。




すると突然ポーズを決めだした蛍光色。腕を腰にあて、もう片方を後頭部にまわし、すげえ決め顔。

ストライプ「ｱｰｯ…。いいよ、いいよ。。。」

ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ

蛍光色「ﾊｧｯﾊｱｯ…ﾊｧｯﾊｱｯ…。」

俺、女性、付近の人
(ﾟДﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

周囲の反応お構いなしに蛍光色を撮りまくるストライプ。
デジカメからの距離を確保するため女性側に乗り出す蛍光色。
てか、こいつくせえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

wktkしてますよ

ストライプのおっさん、撮った写真を蛍光色に見せ確認→撮影を繰り返す。


お前らなんで車内で記念撮影してんだよｗｗｗｗｗ

こういう性癖もあんのか？
なんかアクロバティックなポージングをバンバン決めだす蛍光色。
興奮するストライプ。


つーか、こっちよってくんなｗｗｗｗｗｗｗｗ
デジカメピコピコうるせえしｗｗｗｗｗｗｗ



まあ、写真数枚とりゃ落ち着くだろ。
痴漢でなくてよかった。安堵する俺。だが、これは序章にしか過ぎなかった。

今日のホモスレはレベル高いな

しかし一向に
撮影→確認
をやめないこいつら。

２０分程度それを繰り返す。
何度も座席側にみを乗り出してくる蛍光色。
回りがイライラしてるのがわかる。

つーか、窓側の俺ですら、腰に手をあて、腰をおとして窓に指をさすポーズされたときに顔の真ん前に手が来てびびった。。
足を通報しますたのAAみたいに曲げてて腹立つ

つーか、相変わらずハアハアうるせえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

車掌か何か呼べば良いのに

ここで通路側の女性がストライプに言った。

「すいません、デジカメの音消してもらえません？」

かなり低い声でイライラした様子だった。
まあデジカメの音より何回もポーズ決めることのが嫌そうなんだが、注意できることなんかわからんしな、これ。

するとストライプ

「あらすいませんねｗ」
「んぉー、サウンド、サウンド、どこかしらぁーんぉーｗ」


ピコピコピコピコピコ

撮り鉄か

撮り鉄…か？

五分程度ピコピコするストライプ。
小声で「んぉー」と「サウンド」を繰り返している。
ネタなのかこのおっさん。
相変わらず蛍光色はハアハアうるせえｗｗｗｗｗ
「ェアッー…ハァッハア」

ここで女性がキレた。
立ち上がり、蛍光色に顔をよせて目をあわせ静かにいう
「おい…さっきからいい加減にしろよ…気持ち悪いんだよ」

そしてストライプにも言った。
「…お前もいい加減にしろよ？」

わろた

まとめさん僕茶色で！

僕はピンクでお願いします！

女性がキレてる間、俺ガクブル。

こういう静かな怒りってまじこええｗｗｗｗｗ

ストライプにザギを唱えてることはわかった。
小声で聞き取れないところもあるがストライプの怯えかたを見る限りザギはヒットしたんだろう。

しかし、ストライプ、
「サウンドォ…。サウンドォんぉー…。」
とか小声になっただけでピコピコピコピコうるせえｗｗｗｗｗｗｗ

ここで前方の優しそうなおばちゃんが仲裁に入る。
「はよ、電源落としてしまいなさいなぁ。ね？あんたも、落ち着いて。」
柔らかな関西弁で諭す。
しばらく沈黙が流れ、立っていた女性がまた座った。

一件落着。俺てら空気ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

と思いきや


ストライプ、またデジカメいじりだす。こいつｗｗｗｗｗｗｗｗｗ


蛍光色の方はしきりに景色をみながらストライプにアイコンタクトを送っていた。

ここで腹立つのが、蛍光色は座席の上にある荷物置き場みたいなとこに手をついて、座席がわに身を乗り出している。
蛍光色は無駄に身長が高く、顔もでかい。通路側の乗客の頭のすぐ上に顔がくる。

マジでそんなキモいのがいるのか・・・

多分こういうマニアな人って、目的に関して手段を選ばないんだろうな。

またストライプがピコピコやりだしやがったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

おまけに蛍光色のほうは、女性が怖いのかおばちゃんの座席のほうに身を寄せ、おばちゃんの頭の上の荷物だなをつかんでいる。

女性は明らかにイライラしている。あー、第2ラウンドくるかな？

と、そのときだった。
「やめや言うてるやろ！」
低いドスのきいた声だ。

世も末だな

「やめやいうんが解らんのか？ああ？」

ちょｗｗｗｗｗｗ

さっきまで温厚キャラクターだったおばちゃんである。

蛍光色の悪臭とストライプのピコピコに耐えきれなかったのだろうか。

女性も怖かったが、このおばちゃんまじで怖い。やくざ映画みたいだ

ストライプは「んぉーっ」ってすげえ小声でいいながら、唇がプルプル痙攣してる。
近くにいた蛍光色は真顔のまま硬直して動かない。
おばちゃん無双すぎだろｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

これが関西弁の力か...

極妻ｋｔｋｒ

おばちゃんかっけえっす

かっこええな

豪快にクリティカルを決めたおばちゃんは、更に続ける。
「ほんまにゆうてもゆうても」
「あんたらな、さっきから迷惑やわ。まじめにできんのやったら降りや！ああ？できんのか、できるんかゆえや？」

このときのおばちゃんは女傑だった。

雷が岩を打つかのような迫力だった。

だって、ストライプと蛍光色も普通に考えたら怖いお
女性とおばちゃんに至ってはボスキャラだお

ここで蛍光色に変化が起きる。

なんと涙目になって小声でなにか呟いている。
体は生まれたての小鹿のようにプルプルしている。
俺はおばちゃん参戦のまえにここに書き込んでいたので、どうしても蛍光色の言ってることを聞きたくて耳を傾けた。

「うるさいぞ…ババァうるさいぞ…ババァ」

ただし次第に声が滲んでいった。
蛍光色は泣き出した。
そして、泣きな突っ立っていた。

おばちゃんはさらに猛攻を仕掛ける。
「で、まじめにできるんか？できへんのか？アア？」
蛍光色は泣いている
「ヒック…ヒック…。ウゥッ…。。」

このスレ立てたの最中だったのかよｗｗ

実況してんじゃねーよwww

長い沈黙が流れる。ここで、アナウンスが
「まもなく～につきます。お降りの際は…」
マイナーな駅で、おりる人は少ない場所だ。

そのアナウンスが鳴った矢先だった。
蛍光色がおばちゃんの頭上の荷物だなにおいたリュックをすごい勢いで引きずり出し、装着。
そして人を掻き分けるようにデッキの出口に向かった。
蛍光色はピザなので、まるで泳ぐ豚だった。

蛍光色は口走っていた

「ヒッ…ウゥッ…。クソババ…。ウワアアアン。」

ところで、この話の前半がリアルタイムだった都合で書けなかったことがあるが、
実は俺のうしろにはジャスティン・ティンバーレイクにそっくりのすごいイケメンの外国人がいた。

俺は、帰郷していて、この電車にのったのはUターンのためだ。
この特急電車を待っていた際に、駅ホームの列の後方にジャスティンがいた。
ホームまで送りにきてくれていたお袋が、
「うわぁあぁ、ため息がでるわあ。あの男前！」
と、目をハートにしていた。まわりのおばちゃんたちもチラチラジャスティンを見ていた。
電車にのったときにジャスティンがうしろに座った。

ジャスティンは、ドン引きしているようだった。
ストライプと蛍光色に引いてるのか女傑たちに引いているのかは不明だｗｗｗｗｗ


ここで俺はなにかを忘れていた。
あ、そういやストライプｗｗｗｗｗｗｗ

ストライプは比較的真面目な子なのだろう。
蛍光色は悪態をついて泳いで逃げたが、ストライプは申し訳なさそうにしてる。
ってかストライプもよくみたら泣いていた。
蛍光色が目立ってたから気づかなかったけど。

まとめさんピンクで

ストライプは小さな声でおばちゃんに言った。
「ご、ごめんなふぁい…。ﾌﾞﾌｫｯ…ｸﾞｩ…ﾋｯｸ。」

おばちゃんは、それを聞くとこう言った

「せやな、悪いことしたらごめんなさいやな。よーできたな。」

この、

この、

なんとここにきてのデレ！！！

さすがだ。普通のツンデレ、小悪魔とは格が違うわ。

するとストライプの心の緊張の糸が切れたのか、ストライプは感情を露にしだした。。
「うわあぁああぁん。ごめんなさい」

少し萌えた。
ストライプもややピザのおっさんなんだけど。

あぁそうかストライプはまだ居たんだもんな
蛍光色一人で逃げるとかどれだけテンパってんだよ

にしてもおっさんが謝る時に「ごめんなさい」は無いわｗｗ萌えるなよｗ

ジャスティンも萌えてくれてるといいな
日本のイメージ悪くなっちゃうもの

おばちゃんは、ストライプがくちゃくちゃな顔をして泣くのを見かねて言った。
「男が泣くなやーほら、不細工な顔ふき！」
そういってハンカチをハンドバッグから取り出してストライプに渡した。

俺のなかで、彼女の存在は信長だった。
武力で天下統一をなす男だと思っていたが、この人は秀吉、いや、

指導者・マッカーサーが一番合う。

このあとマッカーサーの隣の窓側に座っていたおばちゃんBが下車。

マッカーサーは、ストライプに隣に座るよう指示。

「そんなに泣いたら疲れたやろ」と。

ストライプは終電まで小さく泣いていた。



まるでその姿は、戦いに破れた国の子供にチョコレートをあげる指導者そのものだった。

俺は、スレをたて実況した負い目もあり、最後までこの二人を見届けようと考えた。

終点で降り、ホームでストライプとおばちゃんが話していた。

聞き取れない。人が多い。

するとストライプと目があった。ストライプがこちらに近づいてくる。

やべえｗｗｗｗｗｗｗ
実況してんのばれたかなｗｗｗｗｗｗｗｗ

そりゃ大分聞き耳たててましたし、目が何回もあいましたし。

しかしストライプが放った一言は、真珠湾攻撃クラスの衝撃を俺にもたらした。

ストライプ「あのぉ、写真とりたいんでシャッターおしてもらえますか？」

こいつなんもかわってねえあｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ


このぴざやろうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ




こうしてこのスレではへたれ、役立たずと罵られた>>1は、シャッターを押すお仕事をしましたとさ。

ストライプとおばちゃん。背景に特急電車。

お疲れ様ｗｗｗ

おばちゃんと打ち解けてんじゃねえかｗ

おばちゃんかっこよすぎ!!
おばちゃんの子になりたい

最後におまけ。


ジャスティンを登場させた理由なんですが、
ジャスティンはノリノリで写真撮影後の俺に話しかけてきました。

「イヤー、どこの国もおばさまつよいーｗｗｗｗハハハｗｗｗ」


世界共通事項なんだ…。

乙！
今後迷惑な撮り鉄に遭遇したらおばちゃんの後ろに隠れることにするわ

次は>>1が活躍しろよな！婆ちゃん乙！！