佐村河内氏に“ダメ出し”された新曲とは、小誌編集長が新垣氏に“週刊文春のテーマ曲”として作曲を依頼した「交響曲 HARIKOMI」のこと。
「カッコよさの中に、情けなさやカッコ悪さも表現しようと思った」(新垣氏)というこの曲は、7月19日に放送されたインターネットの生番組『ニコニコ23時間テレビ』で披露された。音源は『週刊文春デジタル』で公開中だが、再生回数は既に19万回を超えている。
番組の放送後、新垣氏は報道陣に「(佐村河内氏にも)ぜひ、心の中で聴いてほしいです」と語っていたが、佐村河内氏はしっかり聴いて(!)いたようだ。
「番組放送前に、佐村河内さんが『新垣さんがこういう曲を作っているらしい』と、ネットニュースのリンクをメールで送ってきたんです。彼は常にネットで自分が世間からどう思われているかを調べているし、もちろん新垣さんの動向も調べている。言葉の端々から、新垣さんの活躍にヤキモチを焼いているということが伝わってきますよ(笑)」(前出・知人)
3月の記者会見では「もう音楽家であることはありえない」と断言していたが、未練もあるようだ。
「『今は音楽からはちょっと離れたいが、いつかもう一度、音楽をやりたい』と話しています。いまだに、『私がどのように新垣さんに指示をしてきたか』、『なぜ、あそこまでの名曲ができたのか』と熱弁を振るっています」(同前)
一方で、過去の関係者への“謝罪行脚”の日々も送っているという。
「奥さんから電話があり、『今、目の前で土下座しています』と言われました。電話の後ろでは佐村河内さんが、『申し訳ない!』『俺は最低の人間だ!』と叫んでいました」(別の知人)
さらに、昨年3月に放送されたNHKスペシャル『魂の旋律~音を失った作曲家~』に登場した、津波で母親を亡くした石巻市の少女の祖母はこう明かす。
「当時は心から守さんに感謝をしていたから、被災して何もない中でも私達に出来る限りのおもてなしをして、少なくないお金も使いました。嘘だと知って許せなかったけど、実は、騒動からしばらく経ってから守さんはあの時のお金を返してくれたんです。『ごめんなさい』の“ご”の字くらいはあったのかなって思いました。最近は『石巻まで謝罪に行く』って言っているようだから、近いうちに来ると思いますよ。ここに土下座しに来なければ、守さんも前に進めないから」
横浜市内の佐村河内氏の自宅マンションを訪ねたが、
「もう引っ越しましたよ。トラックで荷物を運んで出ていくところを見ました」(近隣住民)
そこで広島の実家に電話すると、父親が出た。
「取材はお断りします! 迷惑しとりますよ!」
こちらが名乗るやいなや、用件も聞かずに一喝し、ガチャンと電話を切った。
禊(みそぎ)を済ませた佐村河内氏が再スタートを切る日は、まだ遠い先かも。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4259